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ワタリガニの墓 クォン・ジエ(権志羿)(著/文) - クオン
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ワタリガニの墓 (ワタリガニノ ハカ) 韓国現代短編選 (カンコク ゲンダイ タンペンセン)

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発行:クオン
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ25mm
352ページ
並製
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-910214-23-8   COPY
ISBN 13
9784910214238   COPY
ISBN 10h
4-910214-23-2   COPY
ISBN 10
4910214232   COPY
出版者記号
910214   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年4月20日
書店発売日
登録日
2021年3月13日
最終更新日
2021年4月6日
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書評掲載情報

2021-12-01 KOREANA  2021年冬号
評者: 福田隆眞(山口大学名誉教授)
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紹介

江華島で出会った素性の知れない女は、
渇きを充たすようにカニの醬油漬けを貪る――。
クォン・ジエによる表題作のほかクォン・ヨソン「桃色のリボンの季節」、ハ・ソンナン「隣の家の女」など、季刊誌『Koreana』日本語版の掲載作品から厳選した、韓国現代文学のアンソロジー。

「この12編は特定のテーマを元に書かれたわけではないが、どこか共通したものがある。それは、食や住処、性といった暮らしの生々しい側面と、そこに亀裂を入れる妄執や思い出の存在だ。人の営みを緻密に活写することで、かえってその暗部をのぞき込んでしまうような、そんな不穏なトーンが全作に共通しているように思える」あとがきより

季刊誌『Koreana』とは
韓国の芸術と文化を世界に広めるため、韓国国際交流財団により1987年に英語雑誌として創刊された季刊誌。翌年には日本語版、1993年には中国語版が創刊され、現在では9ヵ国語で発行されている。
旧石器時代の遺物からインスタレーション・アートまで、あるいは朝鮮王朝の宮廷文化から現代のカルチャーまで、韓国の芸術文化を幅広く扱う。日本語版には現代文学の邦訳も掲載されており、本書に収録された作品はその一部となる。

目次

ワタリガニの墓/クォン・ジエ
隣の家の女/ハ・ソンナン
マテ茶の香り/チョン・ハナ
プラザホテル/キム・ミウォル
桃色のリボンの季節/クォン・ヨソン
からたちの実/ユン・デニョン
旅人は道でも休まない/イ・ジェハ
鎌が吠えるとき/キム・ドッキ
塩かます/ク・ヒョソ
バラの木の食器棚/イ・ヒョンス
てんとう虫は天辺から飛び出す/パク・チャンスン
初恋/チョン・ギョンニン
あとがき

著者プロフィール

クォン・ジエ(権志羿)  (クォン ジエ)  (著/文

クォン・ジエ(権志羿)
1960年、慶尚北道慶州市生まれ。梨花女子大学校英文科卒業、フランス国立パリ第七大学東洋学部博士号取得。デビュー作は「夢見るマリオネット」(1997)。代表作に小説集『爆笑』(2003)、『ベロニカの涙』(2,019)、絵物語『愛するか狂うか』(2010)、『三十七歳で星になった男』(2012)、長編小説『美しい地獄一・二』(2004)、『真紅の絹の包み』(2008)、『師任堂の真紅の絹の包み』(2016)、『四月の魚』(2010)、『誘惑一~五』(2011~12)、他に散文集などがある。「うなぎのシチュー」で李箱文学賞(2002)、『ワタリガニの墓』で東仁文学賞(2005)を受賞した。

ハ・ソンナン(河成蘭)  (ハ ソンナン)  (著/文

ハ・ソンナン(河成蘭)
1967年、ソウル特別市生まれ。ソウル芸術大学校文芸創作科卒業。デビュー作は短編小説「草」(1996、ソウル新聞「新春文芸」)。代表作に小説集『ルビンの盃』(1997)、『隣の家の女』(1999)、『青い髭の最初の妻』(2002)、長編小説『食事の楽しみ』(1998)、『サッポロ旅館(2000)、『私の映画の主人公』(2001)、散文集『まだときめくことは多い』(2013)など。「カビの花」で東仁文学賞(1999)、「嬉びの世界」で韓国日報文学賞(2000)、「講義白昼夢」で梨樹文学賞(2004)、「あの夏の修辞」で呉永寿文学賞(2008)、「アルファの時間」で現代文学賞(2009)などを受賞した。

チョン・ハナ(鄭ハナ)  (チョン ハナ)  (著/文

チョン・ハナ(鄭ハナ)
1982年、ソウル特別市生まれ。建国大学校国文科卒業、同大学院修士課程修了。
2005年大学在学中、大山大学文学賞を受賞してデビュー。小説『月の海』(2007)で文学トンネ作家賞受賞後、本格的に小説家として活動開始した。代表作に小説集『エニ』(2015)、『ハロウィン』(2017)、『私のために笑う』(2019)、長編小説『リトルシカゴ』(2012)、『親密な異邦人』(2017)などがある。『エニ』で統營市文学賞(2016)、金溶益小説文学賞(2016)、『親密な異邦人』で韓戊淑文学賞(2019)などを受賞した。

キム・ミウォル(金美月)  (キム ミウォル)  (著/文

キム・ミウォル(金美月)
1977年、江原道江陵市生まれ。高麗大学言語学科、ソウル芸術大学文芸創作科卒業。デビュー作は「庭園に道を尋ねる」(2004、世界日報新春文芸入選)。主な作品は『ソウル洞窟ガイド』(2007)、長編小説『八番目の部屋』(2010)、『誰も開いてみない本』(2011)、散文集共著『僕が愛した女』(2012)、『昔の恋人のおみやげバザー』(2019)、翻訳『ガウディの青い海』(2004)など。「中国語授業」(2010)と「プラザホテル」(2012)が文学トンネ若い作家賞、「八番目の部屋」で申東曄創作賞(2011)、今日の若い芸術家賞(2014)などを受賞した。

クォン・ヨソン(権汝宣)  (クォン・ヨソン)  (著/文

1965年、慶尚北道安東市生まれ。ソウル大学校国語国文学科卒業、同大学院修士課程、仁荷大学校大学院国文学博士課程修了。デビュー作は長編小説『青い隙間(1996年、「第二回想像文学賞」受賞)。代表作に小説集『純粋な魂、マリリンモンロー』(2005)、『ピンクリボンの時代』(2007)、『私の庭の赤い実』(2010)、『カヤの森』(2013)、『春夜』(2014)、長編小説『レガート』(2012)、『レモン』(2019)、『まだまだという言葉』(2020)、散文集『きょうの肴なに食べよう?』(2018)など。「タンキリ豆の蒸す間」で吳永壽文学賞(2007)、「愛を信じる」で李箱文学賞(2008)、『土偶の家』で東里文学賞(2015)、「春の宵」で東
仁文学賞(2016)、「知らない領域」で李孝石文学賞(2018)などを受賞した。

ユン・デニョン(尹大寧)  (ユン デニョン)  (著/文

ユン・デニョン(尹大寧)
1962年、忠清南道礼山郡生まれ。1988年檀国大学校仏語仏文学科卒業。1988年大田日報新春文芸に「円」が入選、1990年に短編「母の森」が『文学思想』新人賞を受賞してデビュー。小説集に『鮎釣り通信』(1994)、『陶磁器博物館』(2013)、長編小説『昔の映画を見に行った』(1995)、『追憶の遠い向こう』(1996)、『コカコーラ恋人』(1999)、『ハサミムシ女』(2001)、『誰かが歩いていく』(2004)、『トラはなぜ海に行ったのか』(2005)、『ピエロたちの家』(2016)、他に散文集など多数。受賞歴は「天地間」で李箱文学賞(一九九六)、『たくさんの星が一か所に流れた』で現代文学賞(1998)、「いばらの記念館」で李孝石文学賞(2003)、『燕を飼う』で金裕貞文学賞(2007)、『口蹄疫』で金埈成文学賞(2012)、「誰が猫を殺したのか」で「ソナギ村」文学賞、黄順元作家賞(2019)などがある。

イ・ジェハ(李祭夏)  (イ ジェハ)  (著/文

イ・ジェハ(李祭夏)
1937年、慶尚南道密陽市生まれ。弘益大学校彫塑科中退。1956年に童話「水晶玉」が子供雑誌『新しき友』に入選。一九五九年には詩「零時」が『現代文学』に、短編小説「黄色い子犬」が『新太陽』にそれぞれ入選しデビュー。1961年には短編小説「手」で韓国日報に入選し本格的に小説を書くようになった。代表作に小説集『草食』(1973)、『汽車、汽船、海、空』(1981)、『龍』(1986)、長編小説『熱望』(1997)、『ミゾレ結婚』(1999)、詩集『あの暗闇の中の灯火を感じるごとく(1992)など。「旅人は道でも休まないで李箱文学賞(1985)、「熱望」で韓国日報文学賞(1987)、『綾羅島での出来事』で東里文学賞(2008)、他に片雲文学賞(1999)などを受賞した。

キム・ドッキ(金㯖熙)  (キム ドッキ)  (著/文

キム・ドッキ(金㯖熙)
1979年、慶尚北道浦項市生まれ。東国大学校国語国文学科、文化芸術大学院卒業。デビュー作は短編「あわび」(2013、中央新人文学賞)。2017年に文学と知性社から出版された『急所』には、ディアスラ的な状況が描写され、素材・主題とも様々な九編の短編が収められ、翌年に第23回韓戊淑文学賞を受賞した。

ク・ヒョソ(具孝書)  (ク ヒョソ)  (著/文

ク・ヒョソ(具孝書)
1958年、仁川広域市江華郡生まれ。牧園大学校国語教育専攻。デビュー作は短編「節」(1987、中央日報新春文芸入選)。短編小説集に『缶切りがない村』(1995)、『桔梗の花の姉』(1999)、『朝びっくり波模様のコガネムシ』(2003)、『夜が美しい家』(2009)など。長編小説に『沼を渡る方法』(1991)、『見慣れぬ夏』(1994)、『秘密の門』(1996)、『男の西』(1997)、『私の木蓮一株』(1997)、『悪党イム・コクジョン』(2000)、『ドンジュ』(2011)、『夜明けの星が額に迫る時』(2016)などの他に散文集多数。2000年から国内では初めて電子版〈YES 24〉に小説『情別』を連載している。「塩かます」で李孝石文学賞(2005)、「明斗」で黄順元文学賞(2006)、「時計が掛かっていたところ」で韓戊淑文学賞、「調律|ピアノ月印千江之曲」で許筠文学作家賞(2007)、『長崎パパ』で大山文学賞(2008)、東仁文学賞(2015)などを受賞した。

イ・ヒョンス(李賢洙)  (イ ヒョンス)  (著/文

イ・ヒョンス(李賢洙)
1959年、忠清北道永同郡生まれ。1991年「その災難の兆しは指から始まった」が忠清日報の新春文芸入選。1997年「乾いた日々の合間に」で文学ドンネ新人賞を受賞して本格的に作家として活躍する。代表作に小説集『里芋』(2003)、長編小説『道端の家の女』(2000)、『新妓生伝』(2005)、『四日』(2013)、『消えた曜日』(2017)などがある。『新妓生伝』は2011年、SBSのドラマ『芙蓉閣の女たち~新妓生伝』として制作された。『里芋』で無影文学賞(2003)とすみれ庶民小説賞(2007)、『バラの木の食器棚』で韓戊淑文学賞(2010)などを受賞した。

パク・チャンスン(朴賛順)  (パク チャンスン)  (著/文

パク・チャンスン(朴賛順)
1946年、慶尙北道栄州市生まれ。延世大学校英文学科卒業。還暦の年に「カリボン羊肉串」(2006、朝鮮日報の新春文芸に入選)でデビュー。小説集は『渤海風の庭園』(2009)、『てんとう虫は天辺から飛び出す』(2013)、『アムステルダム行き鈍行列車』(2018)など。2014年『てんとう虫は天辺から飛び出す』で第四回韓国小説作家賞を受賞した

チョン・ギョンニン(全鏡潾)  (チョン・ギョンニン)  (著/文

チョン・ギョンニン(全鏡潾)
1962年、慶尙南道咸安郡生まれ。慶南大学校ドイツ文学科卒業。デビュー作は、小説「砂漠の月」(1995年、東亜日報新春文芸入選)。代表作に小説集『海辺の最後の家』(1998)、『天使はここに留まる』(2014)、長編小説『私の生涯で一日だけの特別な日』(1999)、『情熱の習慣』(2002)、『月の海』(2007)、『草原の上の食事』(2010)、『最低限の愛』(2012)、『額を照らす、足首を染める』(2017)、散文集『蝶』(2004)、『赤いリボン』(2006)など。『ヤギを追う女』で韓国日報文学賞(1996)、『どこにもいない男で文学トンネ小説賞(1997)、「夏休み」で大韓民国小説文学賞(2004)、「天使はここに留まる」で李箱文学賞(2007)、「川辺の村」で現代文学賞(2011)などを受賞した。

金明順  (キム ミョンジュン)  (翻訳

翻訳 金明順(キム・ミョンスン)
1957年、東京生まれ。韓国外国語大学通翻訳大学院韓日科修了。
訳書に金教斌『韓国哲学の系譜』(日本評論社)、李京子『ノリゲ―伝統韓服の風雅』(東方出版)、クォン・ジエ『師任堂の真紅の絹の包み』(国書刊行会)など。

上記内容は本書刊行時のものです。