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和歌史の中世から近世へ 浅田 徹(編著) - 花鳥社
.

和歌史の中世から近世へ

発行:花鳥社
A5判
642ページ
上製
定価 17,000円+税
ISBN
978-4-909832-27-6
Cコード
C3092
専門 単行本 日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年11月25日
書店発売日
登録日
2020年10月15日
最終更新日
2020年11月30日
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紹介

新たな地平を切り拓く!

俊成以後、中世から近世へ〈動態〉としての新しい和歌史を補足することに成功した最前線の研究。28名による渾身の書き下ろし。

 *本論文集は、2018年に亡くなられた松野陽一先生に対するオマージュとして企図されたものである。

目次

はじめに
  ◆
『小侍従集』と「実定百首」…家永香織
二条天皇と管絃者―『言葉集』三一〇・三一一番歌私解―…中村文
『宝物集』の証歌―「心ある人」の位相―…紙宏行
中世歌物語というジャンルについて―平安末期から鎌倉中期の動向―…浅田徹
  *   *
俊成の時代の『伊勢物語』―歌枕「長岡」の誕生―…山本登朗
伝藤原為家筆『治承三十六人歌合』断簡…久保木秀夫
『千載和歌集』の成立過程―「うちぎき」から勅撰集へ―…渡邉裕美子
藤原俊成の判詞について―「まに」をめぐって―…渡部泰明
後鳥羽院歌壇の歌合と俊成判詞―社頭歌合判詞への視線―…安井重雄
『五社百首』についての覚書―歌道家成立の観点から―…吉田薫
俊成の祇園社奉納百首について…檜垣孝
八幡信仰と慈円『法華要文百首』―俊成の触発―…石川一
「追風」か「負風」か―藤原定家の仮名遣いと語義認識―…兼築信行
有心体の成立…寺島恒世
  *   *
巻子装の勅撰集―続千載和歌集を中心に―…佐々木孝浩
西行上人集の伝来…小川剛生
紫式部影の瑞夢と九条稙通―石山詣図幅関連文書の紹介―…杉本まゆ子
  *   *
実隆発句「梅が香を消えあへぬ雪やにほふらん」攷―道理と余情の問題として―…大谷俊太
脇坂安元旧蔵本について―『〔公任家集〕』を例に―…堀川貴司
仙台藩士茂庭綱元(了庵)の文事…綿抜豊昭
長嘯子『挙白集』と西行歌の転生…鈴木淳
和田以悦最晩年の文事―茶道庸軒流二世・藤村恕堅への『八雲神詠伝』の相伝をめぐって―…海野圭介
もう一つの「細道」続貂…深沢眞二
風客仁木充長―出生より享保十年まで―…久保田啓一
江戸の源氏学―『源氏物語伝来書』を起点として―…神作研一
後桜町天皇と近衛内前―朝廷政治と歌道伝受―…盛田帝子
歌枕から名所へ―和歌研究の視野に入れるべきか―…錦仁
窪田空穂による『源氏物語』の和歌注釈―与謝野晶子との対照性―…田渕句美子
  ◆
松野陽一略年譜
松野陽一業績目録
国文学研究資料館所蔵松野陽一文庫分類目録
  ◆
父との思い出……松野一秀
歳月を超えて耳に響く声……ロバート キャンベル
あとがき
執筆者一覧

著者プロフィール

浅田 徹  (アサダ トオル)  (編著

1962年、山口県生まれ。
お茶の水女子大学教授。
和歌文学・和歌史専攻。
シリーズ『和歌をひらく』全5巻(岩波書店、2005年、共編)、「中世後期法楽定数歌の機能について―速詠化、続歌との「棲み分け」―」(『和歌文学研究』110号、2015年6月)、「近世歌風史論序説―十八世紀から十九世紀へ―」(『近世文藝』112号、2020年7月)

小川 剛生  (オガワ タケオ)  (編著

1971年、東京都生まれ。
慶應義塾大学文学部教授。
中世文学・和歌文学専攻。
『中世和歌史の研究 撰歌と歌人社会』(塙書房、2017年)、『二条良基』(人物叢書、吉川弘文館、2020年)

兼築 信行  (カネチク ノブユキ)  (編著

1956年、島根県生まれ。
早稲田大学文学学術院教授。
日本中古・中世文学、和歌文学専攻。
「藤原定家最晩年の感慨―『名号七字十題和歌』の述懐歌から―」(『国文学研究』189、2018年10月)、「藤原定家(明静)の嘉禎三年」(『国語と国文学』96-12、2019年12月)

神作 研一  (カンサク ケンイチ)  (編著

1965年、東京都生まれ。
国文学研究資料館教授(副館長)・総合研究大学院大学教授(併任)。
日本近世文学専攻。
『近世和歌史の研究』(角川学芸出版、2013年)、「香川黄中の位置」(飯倉洋一・盛田帝子編『文化史のなかの光格天皇―朝儀復興を支えた文芸ネットワーク―』、勉誠出版、2018年)

田渕 句美子  (タブチ クミコ)  (編著

1957年、東京都生まれ。
早稲田大学教授。
日本中世文学・和歌文学・女房文学専攻。
『女房文学史論―王朝から中世へ―』(岩波書店、2019年)、「小倉色紙と「嵯峨中院障子色紙形」―紙背と成立を中心に―」(『かがみ』第50号、2020年3月)

堀川 貴司  (ホリカワ タカシ)  (編著

1962年、大阪府生まれ。
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授。
日本漢文学専攻。
『詩のかたち・詩のこころ―中世日本漢文学研究―』(若草書房、2006年)、『五山文学研究 資料と論考』(正続)(笠間書院、2011年・2015年)

家永 香織  (イエナガ カオリ)  (執筆

1962年、栃木県生まれ。
白百合女子大学他非常勤講師。
中古中世和歌文学専攻。
『転換期の和歌表現 院政期和歌文学の研究』(青簡舎、2012年)、「『小侍従集』伝本考」(『和歌文学研究』120号、2020年6月)

中村 文  (ナカムラ アヤ)  (執筆

1953年、愛媛県生まれ。
日本女子大学・早稲田大学非常勤講師。
日本中世文学専攻。
『後白河院時代歌人伝の研究』(笠間書院、2005年)、『歌人源頼政とその周辺』(編著、青簡舎、2019年)、『奥義抄古鈔本集成』(共著、和泉書院、2020年)

紙 宏行  (カミ ヒロユキ)  (執筆

1957年、京都府生まれ。
文教大学文学部教授。
中世和歌専攻。
「親句・疎句説の形成と展開」(『和歌文学研究』第49号、1984年)、『袖中抄の研究』(新典社、2017年)

山本 登朗  (ヤマモト トクロウ)  (執筆

1949年、大阪府生まれ。
京都光華女子大学名誉教授・関西大学名誉教授。
平安時代文学とその享受史専攻。
『伊勢物語の生成と展開』(笠間書院、2017年)、『伊勢物語 流転と変転 鉄心斎文庫本が語るもの』(平凡社、2018年)

久保木 秀夫  (クボキ ヒデオ)  (執筆

1972年、東京都生まれ。
日本大学文理学部国文学科教授。
日本中古・中世文学専攻。
『中古中世散佚歌集研究』(青簡舎、2009年)、「『源氏物語』”巻別本”研究の可能性」(中古文学会関西支部編『源氏物語 本文研究の可能性』所収、和泉書院、2020年)

渡邉 裕美子  (ワタナベ ユミコ)  (執筆

1961年、青森県生まれ。
立正大学文学部教授。
日本中世文学・和歌文学専攻。
『新古今時代の表現方法』(笠間書院、2010年)、『歌が権力の象徴になるとき  屛風歌・障子歌の世界』(角川学芸出版、2011年)、『藤原俊成』(コレクション日本歌人選、笠間書院、2018年)

渡部 泰明  (ワタナベ ヤスアキ)  (執筆

1957年、東京都生まれ。
東京大学大学院人文社会系研究科教授。
和歌文学専攻。
『中世和歌の生成』(若草書房、1999年)、『中世和歌史論 様式と方法』(岩波書店、2017年)

安井 重雄  (ヤスイ シゲオ)  (執筆

1961年、京都府生まれ。
龍谷大学教授。
中世和歌文学専攻。
『藤原俊成 判詞と歌語の研究』(笠間書院、2006年)、『王朝歌合集』(共著、明治書院、2018年)

吉田 薫  (ヨシダ カオル)  (執筆

1948年、大阪府生まれ。
大阪信愛女学院(現、大阪信愛学院)短期大学名誉教授。
日本中世文学専攻。
松野陽一共編『藤原俊成全歌集』(笠間書院、2007年)、「五社百首の本文異同に関する一考察」(『武蔵野文学』第66集、2018年12月)

檜垣 孝  (ヒガキ タカシ)  (執筆

1947年、愛媛県生まれ。
大東文化大学名誉教授。
中世和歌文学専攻。
『俊成久安百首評釈』(武蔵野書院、1999年)、『長秋詠藻全評釈』下巻(武蔵野書院、2018年)

石川 一  (イシカワ ハジメ)  (執筆

1949年、香川県生まれ。
県立広島大学人間文化学部名誉教授。
日本中世和歌専攻。
『慈円和歌論考』(笠間書院、1998年)、『慈円法楽和歌論考』(勉誠出版、2014年)、『御裳濯和歌集 全注釈並びに資料と研究』(勉誠出版、2019年)

寺島 恒世  (テラシマ ツネヨ)  (執筆

1952年、長野県生まれ。
国文学研究資料館名誉教授・武蔵野大学特任教授。
和歌文学・中世文学専攻。
『後鳥羽院和歌論』(笠間書院、2015年)、『百人一首に絵はあったか―定家が目指した秀歌撰―』(ブックレット〈書物をひらく〉16、平凡社、2018年)

佐々木 孝浩  (ササキ タカヒロ)  (執筆

1962年、山口県生まれ。
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授(文庫長)。
日本古典書誌学・和歌文学専攻。
『日本の書と紙 古筆手鑑『かたばみ帖』の世界』(共著、三弥井書店、2012年)、『日本古典書誌学論』(笠間書院、2016年)

杉本 まゆ子  (スギモト マユコ)  (執筆

1967年、東京都生まれ。
宮内庁書陵部図書課文書研究官。
和歌文学・書誌学専攻。
「『日野家雑文書』に見る源氏物語聞書」(『書陵部紀要』68号、2017年)、「和歌御会始から歌会始へ」(図録『明治の御慶事』所収、宮内庁、2018年)

大谷 俊太  (オオタニ シュンタ)  (執筆

1956年、佐賀県生まれ。
京都女子大学教授。
室町・江戸時代文学研究。
『和歌史の「近世」―道理と余情―』(ぺりかん社、2007年)、  「三藐院近衛信尹筆〔笑話書留〕について―近世初期堂上歌壇と笑話―」(『国語国文』83巻10号、2014年10月)

綿抜 豊昭  (ワタヌキ トヨアキ)  (執筆

1958年、東京都生まれ。
筑波大学図書館情報メディア系教授。
短詩型文芸専攻。
『近世武家社会と連歌』(勉誠出版、2019年)、『明智光秀の近世』(桂書房、2019年)、『図書・図書館史』(学文社、2014年)

鈴木 淳  (スズキ ジュン)  (執筆

1947年、宮城県生まれ。
国文学研究資料館名誉教授。
近世文芸専攻。
『和歌文学大系 六帖詠草・六帖詠草拾遺』(鈴木淳・加藤弓枝共著、明治書院、2013年)、「小沢蘆庵と妙法院宮真仁法親王」(飯倉洋一・盛田帝子編『文化史のなかの光格天皇―朝儀復興を支えた文芸ネットワーク―』勉誠出版、2018年)

海野 圭介  (ウンノ ケイスケ)  (執筆

1969年、静岡県生まれ。
国文学研究資料館教授(研究主幹)・総合研究大学院大学教授(併任)。
和歌文学、書誌学専攻。
『和歌を読み解く 和歌を伝える̶堂上の古典学と古今伝受』(勉誠出版、2019年)、『天野山金剛寺善本叢刊1~5』(共編著、勉誠出版、2017~2018年)

深沢 眞二  (フカサワ シンジ)  (執筆

1960年、山梨県生まれ。
東洋文庫研究員。
日本中世・近世文学専攻、とくに連歌俳諧。
『『和漢』の世界 和漢聯句の基礎的研究』(清文堂、2010年)、『旅する俳諧師 芭蕉叢考二』(清文堂、2015年)

久保田 啓一  (クボタ ケイイチ)  (執筆

1959年、福岡県生まれ。
広島大学教授。
日本近世文学専攻。
『新編日本古典文学全集73 近世和歌集』(小学館、2002年)、『近世冷泉派歌壇の研究』(翰林書房、2003年)

盛田 帝子  (モリタ テイコ)  (執筆

1968年、宮崎県生まれ。
大手前大学准教授。
日本近世文学専攻。
『近世雅文壇の研究―光格天皇と賀茂季鷹を中心に―』(汲古書院、2013年)、「光格天皇の文化復興―南殿の桜をめぐって―」(『国語と国文学』97巻11号、2020年11月)

錦 仁  (ニシキ ヒトシ)  (執筆

1947年、山形県生まれ。
新潟大学名誉教授。
和歌・伝承の研究。
『なぜ和歌を詠むのか―菅江真澄の旅と地誌―』(笠間書院、2011年)、『宣教使 堀秀成―だれも書かなかった明治―』(三弥井書店、2012年)

上記内容は本書刊行時のものです。