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ソ連以後を闘う女性たち 高柳聡子(著) - 一聡舎
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ソ連以後を闘う女性たち (ソレンイコウノジョセイタチ) 政治という暴力がもたらすもの (セイジトイウボウリョクガモタラスモノ)

社会一般
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発行:一聡舎
A5判
172ページ
並製
価格 1,700 円+税   1,870 円(税込)
ISBN
978-4-902784-08-4   COPY
ISBN 13
9784902784084   COPY
ISBN 10h
4-902784-08-4   COPY
ISBN 10
4902784084   COPY
出版者記号
902784   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年6月30日
書店発売日
登録日
2026年4月3日
最終更新日
2026年6月22日
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紹介

 かつてはソ連というひとつの国に生きていた人びとがいる。現在はそれぞれに独立国となり、あるいはロシア連邦内の共和国となった国々で、女性たちはいまどのように生きているのか? それぞれの国で現在フェミニストたちが取り上げるアクチュアルな問題に焦点を当てると、そこには政治が孕む暴力性が、否が応でも立ち上がってくる。また社会主義時代の影響も及んでいることがわかる。
 政治の暴力性は現在起きている戦争にも明らかだ。本講座では各地のフェミニストたちの活動をもとに女性たちの視点から具体的な問題を再考していく。

目次

はじめに 
国家の「資源」となることを拒絶し、連帯の網の目の中で生きる
飯野 由里子(ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員)

第1章 ロシア
私生活を脅かす法の暴力
――DVの非犯罪化/同性愛プロパガンダ禁止法の爪痕

・旧ソ連崩壊後の社会変動とジェンダー構造を変えるフェミニズム運動
・転機①「同性愛プロパガンダ禁止法」とロシア社会の変容
・「強い男」は誰を傷つけるのか――国家が煽る暴力の連鎖
・広告が招いた暴力――フクースヴィル事件とロシア社会のホモフォビア
・活動家の弾圧と日常化する逮捕――不安定な生の現実
・転機②DVの非犯罪化に抵抗するフェミニストたち
・暴力から逃れるために――フェミニストたちの支援と連帯
・転機③ウクライナ侵攻とフェミニズムの政治的転換

第2章 ベラルーシ
女性のからだは国家のもの?
――社会主義の揺り返しと「女の役割」の復権と私生活を脅かす法の暴力

・ベラルーシ社会を歩いて見えた人びとの暮らし
・解放なき「新しい女性」――ソ連初期の識字教育と家父長制の残影
・独立後の生存戦略――リュドミラ・ペティナと「女性独立民主化運動」の誕生
・立ち上がる3人の女性――パートナーの意志を継いだ「代理」の戦い
・抵抗の象徴たち――マリア・コレスニコワと真実を追うジャーナリスト
・トラウマを超えるためのフェミニズム実践

第3章 カザフスタン
庇護なき社会の女性たちをいかにして救うか
――セクハラ、性暴力、人身売買、誘拐婚

高柳聡子・小林怜佳

・カザフスタン――広大な大地の現在(高柳聡子)
・急速な都市化と経済発展
・独立後に始動するカザフスタン独自のフェミニズム
・フェミニズムの「波」とLGBTQ運動
・現地からの報告(小林怜佳)
・ダイナミックな変化と日常の抵抗実践(高柳聡子)
・「ウヤト」をめぐる攻防

第4章 カフカース
ロシアの法とイスラームの慣習のはざまで殺される女性たち

・カフカースとは何か――複雑な地域構造と研究の困難さ
・北カフカースの宗教と文化――抑圧される身体と家族規範
・可視化された結婚問題――メディアが暴いたチェチェンの現実
・逃げるしかない現実と可視化された女性――セクシュアリティの抑圧
・二重の見捨て――国家と家族が生む暴力
・多民族とイスラームが共存するダゲスタンの歴史と現在
・「家族の恥」と逃亡――4人の少女たちが突きつけた現実
・「女子割礼」と国家の沈黙
・戦争の影響下にある女性たち
・声を奪われないために――女性作家たちの選択

第5章 ウクライナ
戦争は女性たちの運命をどう変えるのか?
――戦争前/現在の問題を考える

・最後の章にあたって――戦争のただなかでウクライナを語るということ
・ウクライナの基礎構造――地政学・多民族社会・不安定な国家形成
・旧ソ連圏におけるジェンダー研究のメッカ
・西部と東部の大きな違いを生きる女性たち
・マイダン革命という民主化運動――2014年
・性産業と人身売買の現実を生きる
・LGBTQの権利と戦時下フェミニズムの分岐
・「逃げたのではない、闘っている」――クィアの戦争経験
・生殖のグローバル市場と戦争――代理母問題の再編
・戦争の時代におけるフェミニズムの選択――闘うのか、止めるのか

おわりに 
「鉄のカーテン」が開いた後に――旧社会主義国のフェミニズムを日本から見るために  
熱田 敬子(ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員)

ふぇみ・ゼミ&カフェとは
ご寄付のお願い

著者プロフィール

高柳聡子  (タカヤナギサトコ)  (著)

専門はロシア現代文学、女性文学,フェミニズム史。主な著書は、『ロシアの女性誌 時代を映す女たち』(群像社,2018年),『埃だらけのすももを売ればよい ロシア銀の時代の女性詩人たち』(書肆侃侃房,2024年),『ロシア 女たちの反体制運動』(集英社,2025年),訳書にイリヤー・チラーキ『集中治療室の手紙』(群像社,2019年),ダリア・セレンコ『女の子たちと公的機関』(エトセトラブックス,2023年),マリーナ・パレイ『カビリア』(白水社,2025年)など。

ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員会  (フェミ・ゼミアンドカフェウンエイイインカイ)  (編)

東京に事務所を置く、インターセクショナル・フェミニズム運動のNGOです。主としてインターセクショナル・フェミニズムをテーマとしたアートや演劇、映画やカフェイベントを企画・開催するゆる・ふぇみカフェ(2014年設立)と、講座・研究・調査・出版・アドボカシー活動を担うふぇみ・ゼミ(2017年設立)の二つの団体が共同で、現在のふぇみ・ゼミ&カフェを立ちあげました。2022年に一般社団法人として登記しています。

上記内容は本書刊行時のものです。