書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
復刻版 二つの祖国の狭間に生きる
長谷川テルの遺児暁子の半生
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年9月30日
- 書店発売日
- 2019年10月20日
- 登録日
- 2019年9月13日
- 最終更新日
- 2022年11月28日
目次
《目次》
復刻版出版にあたって―長谷川暁子
第一章 遥かな記憶
一人ぼっち
懐かしき母校
私の母は日本人?
史先生の不運
第二章 光と影の交錯
新しい生活
冬休みの試練
「製鉄製鋼」の狂騒
兄との再会
初めて両親の顔を知る
赤い衝撃
十四歳の反抗
第三章 平穏な高校時代
恩知らずへの反省
過酷極まる一族の運命
両親の生涯
ささやかな波紋
第四章 嵐の歳月
揺れた青春
歪んでいくキャンパス
ネコ先生の話
「造反有理」の実相
兄の闘い
ジャムスへの旅
打ち切られた奨学金
第五章 自由への歩み
辺鄙な砂漠へ島流し
叶った夢
日中友好ブームの中、日本へ
第六章 第二の人生
長谷川テルの遺児としての葛藤
「ニッポンへの情」との別れ
素晴らしき出会い
奈良の日々
兄妹の選択
再び日本へ
「小日本人」の成長
終 章 二つの祖国の狭間で
解説―岩垂 弘
前書きなど
複雑な国際環境のもと、むずかしさを増してばかりいた七年余り前、二つの祖国への愛情を込めて書いた私の自伝は、同時代社・高井隆様のご協力をいただき発行できました。
拙書は、私が生きてきた前世紀におきた日中両国の悲劇を、二つの祖国をもつ者の立場から、ある程度客観的に反映できているのではないかと思います。ここにせせらぎ出版によって、復刻版出版が実現したことは、大変うれしく光栄の限りです。より多くの、二つの祖国の同胞が、自国の歴史の翳を直視できることは、私にとっても新しい希望です。
―長谷川暁子「復刻版出版にあたって」より
版元から一言
戦中、中国各地で日本軍兵士に対して反戦平和放送をした、エスペランチスト長谷川テル。中国人の夫・劉仁との間に生まれたのが、本書の著者 長谷川暁子(中国名「劉暁嵐」)である。
「烈士遺児」として中国で育てられ「文化大革命」など過酷な動乱の時代を生きぬき、その後日本に渡り日本国籍を得た著者が記した半生。
2012年に同時代社より刊行された『二つの祖国の狭間に生きる』の完全復刻版。
上記内容は本書刊行時のものです。