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〈対談〉音楽で生きていく! 青柳 いづみこ(著) - アルテスパブリッシング
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〈対談〉音楽で生きていく! (タイダン オンガクデイキテイク) 10人の音楽家と語るこれからのキャリアデザイン (ジュウニンノオンガクカトカタルコレカラノキャリアデザイン)

芸術
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四六判
312ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-86559-211-5   COPY
ISBN 13
9784865592115   COPY
ISBN 10h
4-86559-211-3   COPY
ISBN 10
4865592113   COPY
出版者記号
86559   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年11月20日
書店発売日
登録日
2019年10月4日
最終更新日
2019年12月4日
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書評掲載情報

2020-01-18 日本経済新聞  朝刊
2020-01-05 読売新聞  朝刊
評者: 通崎睦美(木琴奏者)
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紹介

ピアノ演奏と文筆業の両面で長年ユニークな活動を続けてきた青柳いづみこが、現在もっとも輝きを放つ20~30代の演奏家10人と「キャリアデザイン」をテーマに本音でトーク。

彼らを育てた環境、ユニークな教育、はじめて明かされる挫折やターニングポイント……
彼らだけが成功を勝ちとることができた秘訣はどんなものだったのか──

これから音楽家をめざす若者たちへのアドバイスやヒント満載の対談集!

◎登場アーティスト(50音順)
會田瑞樹(打楽器)
上野星矢(フルート)
川口成彦(フォルテピアノ)
川瀬賢太郎(指揮)
佐藤俊介(ヴァイオリン)
田村響(ピアノ)
本條秀慈郎(三弦)
村松稔之(カウンターテナー)
森円花(作曲)
脇園彩(メゾソプラノ)

目次

まえがき

脇園 彩 Aya Wakizono メゾソプラノ
 いろんな役をやりつつ、でも自分を偽らずに、
 そのときに歌える歌を歌っていくと答えが見えてくる。

川口成彦 Naruhiko Kawaguchi フォルテピアノ
 古楽にはすごい創造性があって、エネルギーのあるアートなんだ、
 未来に向けての可能性があるんだって知ってもらいたい。

會田瑞樹 Mizuki Aita 打楽器
 音楽は農業みたいなもの。
 新作は、一緒に経験を積んで、育てているような感じです。

佐藤俊介 Shunske Sato ヴァイオリン
 「なぜか」と問いかける。
 壊すという意味の疑いではなくて、疑って自分でその答えは出してほしい。

田村 響 Hibiki Tamura ピアノ
 クラウディオ・アラウの演奏は、自分も弾きたいなって思わせてくれる。
 そういう演奏家をめざしたいと思っています。

村松稔之 Toshiyuki Muramatsu カウンターテナー
 声が落ち着くまでは自分を決めないこと。
 いずれソロの依頼がくると信じて、
 自分に合った古典のレパートリーをじっくり蓄えていってほしい。

本條秀慈郎 Hidejiro Honjoh 三弦
 僕が人間として何ができるのか。
 曲を作ることなのかもしれないし、歌ってみるっていうことかもしれない。
 何気なく自然な状態になったらいいなと思うんです。

森 円花 Madoka Mori 作曲
 高いクオリティ、新しい要素、強い伝達力、
 驚きをもった質の高いものを作りたいという思いが、
 結果として新しさを生むと信じているんです。

川瀬賢太郎 Kentaro Kawase 指揮
 指揮者は孤独なんです。
 自分が自分自身をその場その場でカウンセリングできないと、
 指揮者として生きていけない。

上野星矢 Seiya Ueno フルート
 自分でアイディアを出して、自分の強みを出せるスタイルで
 活動していくのがだいじだと思うんです。

あとがき

前書きなど

まえがき

 昔、東大法学部在学中に司法試験に合格してしまったという優秀な学生さんにピアノを教えていたことがある。当時、法学部の学生数は1学年650名ほど。
 「東京藝大のピアノ科は何人ですか?」と問いかけた学生さんに、「1学年30名」と答えたら、居住まいをただしてこう言った。
 「それでは、その30名は真のエリートで、卒業後はただちにしかるべき地位につき、しかるべき収入を得るのでしょうね」
 ピアノ界に身を置いている私は、けっしてそうではないことをよく知っている。本書のタイトルのように「音楽で生きていく!」のは並大抵のことではない。実力はもとより、それだけではない何か、自分を活かす道に対する嗅覚、冷静な判断と有無をいわせぬ推進力などが求められるように思う。
 本書は、既成の概念にとらわれない活動を展開している10人の若手音楽家へのインタビューをまとめたものである。ピアニスト、ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家、声楽家、邦楽家、古楽器奏者などさまざま。私との出会いのきっかけもさまざまだが、それぞれのあり方に強い興味をいだいたことは共通している。家庭環境や音楽ことはじめ、教育、挫折、キャリアのターニング・ポイントについてお話をうかがい、最後に後進へのアドヴァイスを熱く語っていただいた。
 年齢は20代後半から30代前半。ご本人たちにとってもまだ記憶に新しい「成功の秘訣」は、音楽を志す若者たちに大きな勇気をあたえるにちがいない。

著者プロフィール

青柳 いづみこ  (アオヤギ イヅミコ)  (

1950年東京生まれ。ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼに師事。マルセイユ音楽院首席卒業、東京藝術大学大学院博士課程修了。1989年、「ドビュッシーと世紀末の美学」により学術博士号を受ける。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。演奏と文筆を両立させ、14枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤。『翼のはえた指──評伝安川加壽子』(白水Uブックス)で第9回吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯──真贋のあわいに』(平凡社ライブラリー)で第49回日本エッセイストクラブ賞、『六本指のゴルトベルク』(中公文庫)で第25回講談社エッセイ賞。大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。日本演奏連盟理事、日本ショパン協会理事。

上記内容は本書刊行時のものです。