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「人間の森」を撃つ 成田 守正(著/文) - 田畑書店
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「人間の森」を撃つ (ニンゲンノモリヲウツ) 森村誠一 作品とその時代 (モリムラセイイチ サクヒントソノジダイ)

文芸
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発行:田畑書店
四六判
縦196mm 横137mm 厚さ22mm
重さ 430g
320ページ
上製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-8038-0348-8   COPY
ISBN 13
9784803803488   COPY
ISBN 10h
4-8038-0348-X   COPY
ISBN 10
480380348X   COPY
出版者記号
8038   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年1月
書店発売日
登録日
2017年12月6日
最終更新日
2020年3月10日
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書評掲載情報

2018-05-12 図書新聞  3351号
評者: 末國善巳
2018-03-11 北海道新聞  朝刊
2018-02-25 西日本新聞  朝刊
評者: 原口真智子
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紹介

初の本格的森村誠一論!
戦後昭和から平成の現代まで、変貌する時代のさまざまな問題と人間の在り方に着目し、半世紀にわたって多くのベストセラー作品を生んだ森村誠一。その〝宿命〟の原風景と、森村作品が問いかけてきたものの核心にせまる!

目次

第一章 雌伏期の「怨念」
 〈青の時代〉の作品群
  処女長編小説『大都会』
 「忠臣サラリーマン」の時代
  森村誠一のサラリーマン体験
  作家への旅立ち
 『幻の墓』が描く復讐
 「怨念」の正体
  生きがいとしての「怨念」
 「怨念」のゆくえ
  森村誠一の「怨念」

第二章 本格推理小説への挑戦
  戦後ミステリー界の流れ
  突破者としての森村誠一
 『高層の死角』の画期性
  本格推理の展開

第三章 短編小説と社会派推理
 「題材」と「構成」
  人間の〃業〃に迫る短編小説
  社会派長編推理の標的
  政治家の資質に迫る『黒い神座』

第四章「証明」と「十字架」のシリーズ
  人間とは何かを問う『人間の証明』
  人間らしさの極限に迫る「証明」シリーズ
  生き方の選択を問う「十字架」シリーズ
 「債務」の正体

第五章 戦争を描く作品と『悪魔の飽食』
  終戦の日の戦禍
  戦争を題材とした作品
 『悪魔の飽食』の衝撃と波紋
  写真誤用問題の経緯
 『新・人間の証明』と七三一関係者の戦後
  ベトナム戦争を描く『人間の源流』

第六章 時代小説への雄飛
  歴史への視点と史観
  森村版『忠臣蔵』の視点
 『新選組』と前期の他作品
  後期の時代小説と、吉川賞受賞作『悪道』

第七章 人気キャラクターの躍動
  警視庁那須班のロマンティシズム
  牛尾刑事の優しい眼差し
  孤独を運命づけられた棟居刑事
  個性派揃いの所轄署刑事と作家・北村直樹

第八章 埋もれた歴史を視界に
  狂信宗教の非人間性を衝く
  宗教が題材のその他の作品
  戦中、戦後の埋もれた歴史を発掘
 『南十字星の誓い』と〃和解〃への願い

あとがき

前書きなど

人間はどうあっても犯罪を断ち切れない。そこに人間のいかんともしがたい在り方と悲しさが露出するというのが、森村作品全般に通じる視点である。そして、人間という存在のなくならない謎の広がりという意味をこめて、しばしば「人間の森」あるいは「人間の海」と表現する。当然、その「人間の森」の様相は時代の移ろいとともに変化していく。森村誠一はその変化に応じて、いまの世で何が起きているのかと問題意識をもって時代性の核心を問い、時代と人間がどう絡み合っていくのかを描いてきた。「時代と人間」を描く作家と評するのはその視点の一貫性をもってである。(「あとがき」より)

著者プロフィール

成田 守正  (ナリタ モリマサ)  (著/文

1947年、宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、71年講談社入社。「小説時代」「群像」「文庫出版部」再び「小説現代」を経て、86年フリー編集者に。さまざまなジャンルの書籍編集に従事。著書に小説集『光の草』(風雲舎)、同『セビリアン・ジョーの沈黙』(双葉社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。