版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
万葉集とは何か 小椋 一葉(著/文) - 田畑書店
.
詳細画像 0 詳細画像 1
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

品切れ・重版未定

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
トランスビュー     書店(直)
子どもの文化     書店(直)
直接取引:あり
返品の考え方: 無期限で承ります

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

万葉集とは何か (マンヨウシュウトハナニカ) 永久の挽歌・そらみつ大和の国 (エイエンノバンカ ソラミツヤマトノクニ)

歴史・地理
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:田畑書店
四六判
352ページ
上製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-8038-0347-1   COPY
ISBN 13
9784803803471   COPY
ISBN 10h
4-8038-0347-1   COPY
ISBN 10
4803803471   COPY
出版者記号
8038   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2017年11月
書店発売日
登録日
2017年11月1日
最終更新日
2023年3月8日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2018-02-10 図書新聞  2月17日付第3339号
評者: 聖心女子大非常勤講師 倉持長子
MORE
LESS

紹介

なぜ第一番目の歌だけが、三百年前の雄略天皇なのか。人麻呂はなぜ非業の死を遂げなければならなかったのか。家持はなぜ死後に身分を剥奪されたのか。さまざまな歌を子細に読み解き、人麻呂の生と死を通して見えてくる新たな答え―消された古代史がいま蘇る、小椋史学の到達点ついに完成。

目次

序 章 そらみつ大和の国
第一部 さまざまな歌から
  第一章 そらみつの歌
  第二章 あきづしま大和の国
  第三章 しきしま大和の国
  第四章 大伴家持・歌日記が語る素顔
    ⑴ 越中時代
    ⑵ 朝廷時代
    ⑶ その後の家持
  第五章 三輪山へ捧ぐ
    ⑴ 額田王絶唱
    ⑵ 十市皇女の死
    ⑶ 三輪高市麻呂の慟哭
    ⑷ 三輪山をうたう
  第六章 伊予の温泉の歌
    ⑴ 額田王の歌
    ⑵ 伊予の温泉とは何か
    ⑶ 山部赤人の歌
  第七章 赤人の二重奏
    ⑴ 神岳に登りて作る歌
    ⑵ 明日香の神名備山とは
    ⑶ 不盡山の歌
    ⑷ 玉津島の歌
    ⑸ 春日野に登りて作る歌
  第八章 吉野宮行幸の歌
    ⑴ 柿本人麻呂の歌
    ⑵ 高市黒人の歌
    ⑶ 笠金村の歌
    ⑷ 山部赤人の歌
    ⑸ 旅人と家持の歌
  第九章 高市黒人の孤愁
  第十章 憂愁の皇子たち
    ⑴ 二上山絶唱
    ⑵ 日の皇子の憂愁
 第十一章 志貴皇子家の伝承
    ⑴ 志貴皇子の憤怒
    ⑵ 春日王父子と翁舞伝承
    ⑶ 「翁」の能について
 第二部 柿本人麻呂の生と死
  第一章 日並皇子挽歌
    ⑴ 「高天原神話」のテーマ
    ⑵ 「舎人の嘆き」のテーマ
  第二章 巻向の歌
  第三章 覉旅の歌
  第四章 人麻呂と月人壮子
    ⑴ 新羅使の古歌と月人壮子
    ⑵ 月にちなんで
  第五章 月照寺の船乗十一面観音
    ⑴ 船乗十一面観音
    ⑵ 「ほのぼのと」の歌
  第六章 人麻呂と空海
  第七章 天香具山の歌
    ⑴ 舒明・中大兄・持統の歌
    ⑵ 香具山の屍の歌
    ⑶ 香具山をうたう
  第八章 石中死人の歌
  第九章 高市皇子挽歌
    ⑴ 渡会の斎宮の神風
    ⑵ 外宮と内宮
    ⑶ 神風などにちなんで

  第十章 石見国へ
    ⑴ その後の人麻呂
    ⑵ 人麻呂と石見
  第十一章 人麻呂の死
    ⑴ 「鴨山五首」は語る
    ⑵ 人麻呂に捧ぐ挽歌
    ⑶ 巻第二 挽歌追想

  終 章 万葉集の誕生
    ⑴ そらみつ大神の鎮魂贖罪
    ⑵ 万葉集の誕生

   あとがき

前書きなど

万葉集とは何か。四千五百首の歌群に込められたメッセージはいろいろあろう。
古来さまざまに語られてきたように、どのようにも読み取れるところが、万葉集の限りない魅力と言ってよいかもしれない。
そこで今、私なりにその一つを読み取るとするならば、それは『古事記』『日本書紀』によって永久に葬られた「そらみつ大和の国」へ捧げる挽歌集と言ってもよいのではないだろうか。
あらたな相貌を見せてきた万葉集の姿、「永久の挽歌」という仮説を、さまざまな歌から、そして人麻呂の生と死を通して、確かめてみたい。
そんな願いを込めて書いたのが本書である。       (本文序章より)

著者プロフィール

小椋 一葉  (オグラ カズハ)  (著/文

1942年岐阜市生れ。京都大学大学院修士課程修了。愛知県立大学助手を経て古代史研究に専念。民間伝承や神社分布、祭神の分析等から古代史の謎に迫る斬新な方法で、黎明期の歴史の暗部に新たな光を当てたシリーズ<伝承が語る古代史>で脚光を浴びる。主著に「荒野の旅」(松籟社)、「天翔る白鳥ヤマトタケル」「消された覇王」「女王アマテラス」「継体天皇とうすずみ桜」「古代万華」「神々の謎」「箸墓の歌」「夢殿の闇」「空海はどこから来たのか」(以上、河出書房新社)、「聖徳太子の祈りと野望」(KKベストセラーズ)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。