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社会福祉
保育実践に向けた社会福祉の基礎と応用
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年12月11日
- 書店発売日
- 2025年12月15日
- 登録日
- 2025年11月19日
- 最終更新日
- 2025年12月18日
紹介
本書は保育士養成課程の科目「社会福祉」のテキストとして出版するものである。「指定保育士養成施設の指定及び運営の基準について」(平成15年雇児発第120900,令和元年一部改正・子発0904第6号)に保育士養成の各科目の教授内容が示されており,科目「社会福祉」は<系列:保育の本質・目的に関する科目>の講義科目である。したがって,本書はこの「教授内容」に準拠して構成されており,教授内容の項目と本書の対応は以下のとおりである。
《科目「社会福祉」教授内容》 《本書関連箇所》
1.現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷
⑴ 社会福祉の理念と概念 …………第1章
⑵ 社会福祉の歴史的変遷 …………第2章
⑶ 子ども家庭支援と社会福祉 …………第1章5,第3章
2.社会福祉の制度と実施体系
⑴ 社会福祉の制度と法体系 …………第4章
⑵ 社会福祉行財政と実施機関 …………第5章
⑶ 社会福祉施設 …………第6章4,5
⑷ 社会福祉の専門職 …………第7章
⑸ 社会保障及び関連制度の概要 …………第8章
3.社会福祉における相談援助
⑴ 相談援助の理論 …………第9章2
⑵ 相談援助の意義と機能 …………第9章1-3
⑶ 相談援助の対象と過程 …………第9章1-2,9章4
⑷ 相談援助の方法と技術 …………第9章3
4.社会福祉における利用者の保護に関わる仕組み
⑴ 情報提供と第三者評価 …………第10章2,4
⑵ 利用者の権利擁護と苦情解決 …………第10章3
5.社会福祉の動向と課題
⑴ 少子高齢化社会における子育て支援 …………序章
⑵ 共生社会の実現と障害者施策 …………第11章
⑶ 在宅福祉・地域福祉の推進 …………第12章
⑷ 諸外国の動向 …………付録(別途)
目次
序 章 現代社会と社会福祉―社会福祉をとりまく「今日的」状況―
1.少子高齢化の進行
1 少子高齢化が進行している要因
1 非婚化・晩婚化・晩産化
2 仕事と子育ての両立を可能にする環境整備の遅れ
2 少子高齢化はどのような社会的影響を及ぼすか
2.家族構造の変容
3.地域構造の変容
1 都市部への人口集中
2 過疎化の進行
3 地域格差の拡大
4.就労構造の変容
第1章 社会福祉の理念と概念
1.社会福祉とは何か
1 「福祉」という言葉について
2 社会福祉の概念
1 「目的概念」と「実体概念」
2 「広義の社会福祉」と「狭義の社会福祉」
3 その他の「社会福祉」の概念規定について
2.社会福祉の理念と原理
1 社会福祉の基本理念
2 社会福祉の原理
3.「日本国憲法」と社会福祉
1 生存権と幸福追求権
1 生存権
2 幸福追求権
2 「日本国憲法」に見る基本的人権
1 人権とは
2 基本的人権
3 法的整備が急がれる新しい「人権」
4.社会福祉の価値と倫理
1 社会福祉における価値
1 バートレットの価値論
2 ブトゥリムの価値論
3 社会福祉の普遍的価値
4 社会福祉の実践的価値
2 社会福祉における倫理
5.保育と社会福祉
1 保育と社会福祉をめぐる施策
2 保育と社会福祉のかかわり
第2章 社会福祉の歴史的変遷
1.イギリスにおける社会福祉の歩み
2.アメリカにおける社会福祉の歩み
3.日本における社会福祉の歩み
1 近代前期までの社会福祉の歴史
2 近代後期から戦時下までの社会福祉の歴史
3 戦後の社会福祉の歴史
第3章 子ども家庭支援と社会福祉
1.子ども家庭支援を必要とする社会的背景
1 加速する少子化
2 家族構造と機能の変容
3 雇用の不安定化と働き方をめぐる状況の変容
4 都市の人口集中にともなう地域の子育て状況の変容
2.子ども家庭支援の意義
1 子ども家庭支援と「子どもの最善の利益」
1 子どもの権利条約と「子どもの最善の利益」
2 「こども基本法」と子ども(子育て)家庭支援
3.子ども(子育て)家庭支援の目的
4.保育者による子ども(子育て)家庭支援
1 保育施設における子ども(子育て)支援の留意点
2 保護者支援という視点から
3 「保育所保育指針」から読み解く子ども(子育て)家庭支援
4 保育者に求められる基本姿勢
5.多様な子ども(子育て)家庭支援の展開と社会福祉
1 子育て家庭の福祉を図るための社会資源と施策
1 家庭支援6事業
2 地域子ども・子育て支援事業(13事業)
2 子ども(子育て)支援にかかわる関係機関との連携・協働
6.これからの子ども(子育て)家庭支援
第4章 社会福祉にかかわる制度と法体系
1.社会福祉における制度と法律
1 「法律」とは何か
2 「制度」とは何か
3 社会福祉における「制度」と「法律」とは
2.社会福祉の法体系
第5章 社会福祉における財政の仕組み
1.社会福祉を支える財政の仕組み
1 社会福祉財政の今日的状況
2 社会福祉サービスの費用負担
1 公費負担方式
2 社会保険方式
3 利用者負担
2.社会福祉サービスの利用方法
1 「措置」から「契約」へ
2 措置制度の概要
1 措置制度とは
2 措置制度の問題点
3 利用契約制度の概要
1 利用契約制度とは
2 子ども・子育て支援方式
3 介護保険方式
4 自立支援給付方式
3.児童福祉にかかわる財政
1 児童福祉法における「費用」
2 子ども・子育て支援法における「費用」
1 「費用」の仕組み
2 利用者からの「費用」の徴収
第6章 社会福祉にかかわる行政機関と実施機関
1.社会福祉にかかわる国の行政機関
1 厚生労働省
2 こども家庭庁
3 審議会等
4 施設等機関
2.地方公共団体における行政機関・実施機関
1 都道府県ならびに市町村
1 都道府県の主な役割
2 市町村の主な役割
2 審議会
1 地方社会福祉審議会
2 児童福祉審議会
3 福祉事務所
4 精神保健福祉センター
5 専門的相談機関
1 児童相談所
2 身体障害者更生相談所
3 知的障害者更生相談所
4 女性相談支援センター
6 その他の支援機関
1 児童家庭支援センター
2 発達障害者支援センター
3 こども家庭センター
3.民間の機関と団体
1 社会福祉法人
2 社会福祉協議会
1 全国社会福祉協議会(全社協)
2 都道府県社会福祉協議会(都道府県社協)
3 市区町村社会福祉協議会(市区町村社協)
3 共同募金会
4 福祉人材センター
5 特定非営利活動法人(NPO法人)
4.社会福祉施設
1 社会福祉施設とは
2 主な社会福祉施設の種類
1 保護施設
2 老人福祉施設
3 高齢者が利用可能なその他の施設
4 障害者支援施設
5 身体障害者社会参加支援施設
6 児童福祉施設
7 母子・父子福祉施設母子・父子福祉施設
5.児童福祉施設
1 児童福祉施設の類型
2 児童福祉施設の種類
3 児童福祉施設の目的・対象・援助の方法と内容
4 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
第7章 社会福祉にかかわる専門職
1.社会福祉の専門職と専門性
2.社会福祉にかかわる主な専門職
1 専門資格の種類
1 国家資格
2 任用資格
3 民間資格
2 社会福祉にかかわる国家資格
1 保育士
2 社会福祉士
3 介護福祉士
4 精神保健福祉士
3 児童福祉施設における保育士以外の専門職
1 児童指導員
2 児童自立支援専門員
3 児童生活支援員
4 母子支援員
5 児童の遊びを指導する者
6 家庭支援専門相談員(ファミリー・ソーシャルワーカー)
7 里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)
8 心理療法担当職員
9 個別対応職員
10 職業指導員
4 行政機関における専門職
1 社会福祉主事
2 児童福祉司
3 身体障害者福祉司
4 知的障害者福祉司
3.児童福祉にかかわる専門職と地域社会との連携・協働
第8章 社会保障および関連制度の概要
1.社会保障制度の概要
1 社会保障の定義と目的
2 社会保障と社会福祉
3 社会保障制度の歩み
4 わが国の社会保障制度の特徴
5 社会保障制度の仕組み
1 社会保障制度の4つの柱
2 社会保障制度の3つの機能
6 社会保障制度の現状と課題
1 社会保障給付費の増加
2 世代間の負担の不均衡
3 社会保障と税一体改革
2.公的年金保険制度の概要
1 公的年金制度とは
2 公的年金制度の体系
3 公的年金制度の種類
1 国民年金(基礎年金)
2 厚生年金
3.公的医療保険制度の概要
1 公的医療保険制度の特徴
2 公的医療保険制度の種類
1 被用者保険
2 国民健康保険
3 後期高齢者医療制度
4.公的介護保険制度の概要
1 介護保険制度とは
2 介護保険制度導入の背景
3 介護保険制度の仕組み
1 被保険者と保険者
2 介護保険料
3 介護サービスの利用について
4 要介護と要支援
5.雇用保険制度の概要
1 雇用保険制度とは
2 雇用保険制度の主な目的
6.労働者災害補償保険制度の概要
1 労働者災害補償保険制度とは
2 労働者災害補償保険制度の種類
第9章 社会福祉における相談援助
1.相談援助の意義と機能
1 相談援助とは
2 相談援助の対象
3 相談援助の機能と役割
2.相談援助の理論
1 ソーシャルワーク理論の変遷
2 ソーシャルワークとシステム理論
1 ベルタランフィの一般システム理論
2 パーソンズの社会システム論と4つの下位システム
3 ピンカスとミナハンの4システム
3 ソーシャルワークの実践モデルと多様なアプローチ
1 3つの実践モデル
2 ソーシャルワークの多様なアプローチ
3.相談援助の方法と技術
1 直接援助技術
1 ケースワーク(個別援助技術)
2 グループワーク(集団援助技術)
2 間接援助技術
1 コミュニティワーク(地域援助技術)
2 ソーシャル・アドミニストレーション(社会福祉運営管理)
3 ソーシャルプランニング(社会福祉計画法)
4 ソーシャルワーク・リサーチ(社会福祉調査法)
5 ソーシャルアクション(社会活動法)
3 関連援助技術
1 ケアマネジメント
2 スーパービジョン
3 ネットワーク(ネットワーキング)
4 カウンセリング
5 コンサルテーション
4.相談援助の展開過程
5.保育における相談援助
1 保育者にとって相談援助とは
2 地域を基盤としたソーシャルワークの重要性
第10章 社会福祉における利用者保護の仕組み
1.福祉サービスの質の向上に向けて
2.福祉サービスにおける第三者評価
1 第三者評価とは
2 第三者評価の対象
3 第三者評価の手続き例
4 第三者評価事業の仕組み
5 第三者評価の意義
3.福祉サービスにおける苦情解決
1 苦情解決の目的と意義
2 苦情解決の体制
3 苦情解決の流れ
4 運営適正化委員会
4.福祉サービスにおける情報提供
1 情報提供の必要性
2 情報提供における原則
3 子ども家庭福祉における情報提供について
4 情報提供にかかわるさまざまな仕組み
1 子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」
2 介護サービス情報の公表制度
3 障害福祉サービス等情報公表制度
5.成年後見制度
1 成年後見制度とは
2 成年後見制度の種類
1 法定後見制度
2 任意後見制度
3 未成年後見制度
6.日常生活自立支援事業(福祉サービス利用援助事業)
1 日常生活自立支援事業とは
2 実施主体と利用対象者
1 実施主体
2 利用対象者
3 サービスの内容とサービス提供の流れ
1 サービスの内容
2 サービス提供の流れ
第11章 共生社会の実現と障害者施策
1.共生社会の実現に向けて
2.障害者福祉の基本理念
3.障害者福祉の歴史と現状
1 障害の概念の変容
2 障害者福祉施策の歴史
3 障害者福祉施策の現状と課題
1 障害者福祉施策の現状
2 障害者福祉施策の課題
4.ソーシャルインクルージョン
1 ソーシャルインクルージョンとは
2 「障害者の権利に関する条約」とソーシャルインクリュージョン
3 インクルーシブ教育
第12章 地域福祉の推進と子育て支援にかかわるネットワーク
1.地域福祉の推進
1 地域福祉の目的と意義
1 地域福祉とは
2 地域福祉にかかわる制度の変遷
3 地域福祉における「4つの助」
2 地域福祉計画
3 地域福祉を支える人々
1 社会福祉協議会
2 民生委員・児童委員
3 ボランティア
4 コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)
5 保健師
4 地域包括ケアシステム
1 地域包括ケアシステムとは
2 地域包括ケアシステムの構成要素
2.子育て支援にかかわるネットワーク
1 子育て支援ネットワークの目的と意義
2 保育者と子育てにかかわるネットワークづくり
3 地域におけるネットワークづくりの取り組み
参考文献
前書きなど
ななみ書房は,これまで多くの保育関係書を出版しており,私もそのうちのいくつかに執筆者として加わってきた。そうした中で,この度初めて『社会福祉』のテキストを出版するという。新たな挑戦を応援したく,「監修」という大役を引きうけた。
そこで初校ゲラを読ませていただいたところ,これはすごいと驚いた。というのは,内容は前掲のとおり,国が示す「教授内容」に即しているが,その一つ一つが妥協なく,明快に,論理的に書き込まれている。この本を読めばさぞや勉強になり,社会福祉ということの理解がすすむであろうと。それは全体に通じるものであるが,特に,他書では多くの場合簡単に触れるにとどまっているが,本書では丁寧に扱っている部分をいくつか挙げておこう。
○ 第1章3で社会福祉を裏付ける権利として,日本国憲法の内容に踏み込んで述べている。混迷する今日の状況で改めて学び直すべきことがらである。
○ 第5章で,社会福祉をささえる財政の仕組みについて分かりやすく解説している。複雑で難しいと逃げがちであるが,基本的なことは理解しておかなければならない。
○ 第8章で社会保障制度について解説している。社会保障制度を「社会保険」「(狭義の)社会福祉」「公的扶助」「公衆衛生」の四つの柱でとらえ,その全体が国民の安心・安全や生活の安定をささえるセーフティーネットであるとする。ここでは,今日全ての国民の生活にかかわる各種の社会保険制度について特に詳しく解説している。
○ 第11章の「共生社会の実現と障害者施策」では,障害者福祉の歴史と現状,ソーシャルインクルージョンの理念について詳しく述べている。
文字が多く取りつきにくい印象を与えるのが心配ではあるが,学生の皆さんにはそれを乗り越え,読み込み,学習の道具としていただければと思う。
なお,目次につづき「保育士試験頻出重要テーマ」という便利な資料も掲載されている。保育士試験を受験されるかたはもちろん,一般の方にも索引として活用していただければ幸いである。
松本 園子
版元から一言
ななみ書房では,幼児教育・保育関係テキストラインアップの新機軸として,幼稚園教諭・保育士を目指す学生の方々を主な対象とした新シリーズ『NEW ERA シリーズ』を立ち上げました。
小社創業以来20 年間にわたり取り組んでまいりました出版活動の経験をもとに,「保育への思い」を全巻を通じたキーワードとして設定するとともに,刻々変容する保育ニーズに対応すべく,書籍の形態では十分に記述できない内容を二次元コードを利用した電子媒体によって理解を深められるような斬新な工夫を随所に取り入れるなど,新しい時代の担い手となる学生の皆さんに自在に活用していただけることを第一の目標に掲げました。
上記内容は本書刊行時のものです。
