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植物園の世紀
イギリス帝国の植物政策
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年7月10日
- 書店発売日
- 2020年7月16日
- 登録日
- 2020年6月19日
- 最終更新日
- 2021年12月20日
書評掲載情報
2022-02-21 |
西洋史学
272号 評者: 大野誠(立正大学教授) |
2021-09-29 |
朝日新聞
夕刊 評者: 山崎聡、中村真理子、野波健祐 |
2021-02-01 |
京都新聞
朝刊 2021年2月1日付 評者: 内田孝(京都新聞) |
2020-12-19 |
図書新聞
3476号 評者: 坂野徹 |
2020-12-19 |
毎日新聞
朝刊 評者: 若島正(京都大学名誉教授・米文学) |
2020-11-08 |
中国新聞
朝刊 2020年11月8日付 評者: 鷲谷いづみ |
2020-10-17 |
信濃毎日新聞
朝刊 2020年10月17日付 評者: 千野貴裕(早稲田大学教員) |
2020-10-17 |
西日本新聞
朝刊 2020年10月17日付 評者: 一條宣好(書店主) |
2020-10-06 |
ダ・ヴィンチ
11月号 評者: 永田希(書評家) |
2020-09-27 |
読売新聞
朝刊 評者: 三中信宏(進化生物学者) |
2020-09-19 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 一條宣好(書店主) |
2020-09-18 |
週刊読書人
2020年9月18日号 評者: 石井正己 |
2020-08-23 |
神戸新聞
朝刊 2020年8月23日付 評者: 鷲谷いづみ |
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重版情報
3刷 | 出来予定日: 2021-12-27 |
2刷 | 出来予定日: 2020-10-20 |
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紹介
数々の映画や文学作品でも知られる「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用される「植物園」の起源を描き出す。イギリス帝国史研究の原点にして、長きにわたる著者の業績の精華。
目次
はじめに(志村真幸)
第1章 植物帝国主義
第2章 重商主義帝国と植物園
第3章 カリブの植物園
第4章 ブルーマウンテンの椿──カリブの植物園・2
第5章 インドの植物園と大英帝国
第6章 植物学の同胞──インドの植物園と大英帝国・2
第7章 戦艦バウンティ号の積み荷
第8章 海峡の植物園──ペナンとシンガポール
あとがき(志村真幸)
前書きなど
《本書では、植物園という、現在からすると趣味的に思える空間を扱いながらも、経済的な視点から分析が進められています。植物資源の有効利用を研究し、食料や染料を安価に効率よく生産することは、最終的には国益へとつながっていたのでした。とはいえ、植物園が博物学や庭園趣味と結びついていたのも事実です。本書に収められた多数の図版からは、イギリスのひとびとが、いかに熱帯の自然に目を見開いたかが伝わってきます。
植物園は、自然と人間の歴史的な結びつきをあきらかにする格好のテーマです。近代のイギリスと植民地という問題において、植物園がいかに重要な役割をはたしたかが、本書には論じられています》
──志村真幸「はじめに」より
版元から一言
本書の著者である川島昭夫さんは、18世紀のイギリスを中心に、科学史、狩猟法、娯楽から、南方熊楠、シャーロック・ホームズまで、博覧強記ともいうべき広範囲な業績を残した研究者です。とりわけイギリスの植民地植物園を論じた仕事は国際的にも高く評価されましたが、本書は、そんな著者が論文集や雑誌に発表した植物園関連の文章から、8篇を選んで1冊にまとめたものです。
本年(2020年)2月、著者は本書のゲラを校正中にお亡くなりになりました。その後の作業は、生前の著者の教え子だった志村真幸さん(著書に『南方熊楠とロンドン』など)が引き継ぎ、このたび完成に至りました。図らずも遺著となりましたが、ぜひこのテーマに関心のある多くの読者の手にわたれば幸いです。
上記内容は本書刊行時のものです。