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ストーム・チェイサー 青木豊(著/文) - 結エディット
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ストーム・チェイサー (ストームチェイサー) 夢と嵐を追い求めて (ユメトアラシヲオイモトメテ)

自然科学
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B5変形判
縦182mm 横182mm 厚さ8mm
重さ 206g
128ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-901574-10-5   COPY
ISBN 13
9784901574105   COPY
ISBN 10h
4-901574-10-8   COPY
ISBN 10
4901574108   COPY
出版者記号
901574   COPY
Cコード
C0044  
0:一般 0:単行本 44:天文・地学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年3月
書店発売日
登録日
2015年2月2日
最終更新日
2015年3月6日
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書評掲載情報

2016-07-17 東京新聞/中日新聞  
評者: 人物を紹介する<ひと物語>に掲載
2016-07-17 東京新聞/中日新聞    朝刊
評者: 人物を紹介する<ひと物語>に掲載
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紹介

日本でなじみのない「ストーム・チェイサー」を職業にした男、青木豊。
雷の多発地帯の茨城県筑西市を拠点に、嵐を追い求め
その映像をインターネットなどで配信してきた。
青木はなぜストーム・チェイサーを目指したのか?
嵐にどんな魅力があるのか?
異常気象が常態化するなかで、
ストーム・チェイサーとして
防災のために呼び掛けたいメッセージとは?
The Japanese Storm Chaser、青木豊のヒューマンドキュメント写真集。

目次

1章 誕生!The Japanese Storm Chaser
 嵐追跡者への道/半径30kmを駆けめぐる/眠る間も惜しい嵐のハイシーズン
2章 茨城の気候・風土に抱かれて
3章 現場より Chase The Storm!
 1節 シビア・ウェザーを追う(激しくも美しい気象現象の現場から)
 2節 関東から国内各地、海外へ(テレビのロケ現場から)
4章 空を見上げよう
 知って、活用したい気象情報/空を見上げよう
【コラム 青木豊の明日はどっち?】
雷の交差点、らいさまおっかねぇ/暮らしに生かしたい観天望気/科学的で奥深い観天望気/わが故郷の筑波山とお天気

前書きなど

前日の予報では午後からところにより雷雨、気象レーダーを眺め、より強い降水域が映る場所を目指してクルマを走らせる。刻々と変わる雲の様子を見ながら西へ東へ、目当ての雲に近付く頃には日差しもなくなり、夜のような闇が迫ってくる。目の前には巨大な城壁のような雲、にわかに冷たい風が吹き抜け、大粒の雨が落ちてきた。轟く雷鳴と車を揺らすほどの突風、雨に混じって雹も落ちて来た。
「来たっ!スーパーセルだ!」
助手席に置いたバッグの中から急いでカメラを取り出し、嵐の様子を捕らえる。全身ずぶ濡れになりながら時に危険も伴う嵐の撮影、そんな生活を8年も続けてきた。

嵐を撮影するためには、嵐の通りそうな場所を読み、先回りをして待ち構える。インターネットで見られる気象レーダーや、風向きなど参考に雲の進行方向を探り当て、出来るだけ抜けの良い場所を選んで待ち構える。思ったよりも雲の動きが早いため、雲を追走することもあれば、逆に雲の動きが遅いために同じ場所で3時間以上待つこともある。
嵐の撮影は自然との知恵比べ、空振りで肩を落として帰ることもあれば、予想が的中して大きな達成感を味わいながら帰ることもある。
現代は科学万能と思われがちだが、自然は人智を超えたものであり、人間の予想を大きく上回っている。だからこそこんなにも夢中になり、続けていくことが出来るのだろう。嵐の魅力に取り付かれた男の日々、そしてストーム・チェイサー(storm chaser)までの道のりを、ここに書き留めておこう。同じ道を目指す人達、そして自分の夢に向かって頑張る全ての人達に読んでいただききたい。 

版元から一言

気象情報がいつでも、だれでも手に入る時代になった今だからこそ
自分の身は自分で守る必要がある。
皮肉なことに、情報化社会が進むことで
空を見、空気を読んで、危険を察知する能力や感性はむしろ失われつつあるのかもしれない。

一度は家業の写真店を閉じざるをえなかった地方都市の若者が
奮起してストーム・チェイサーになるまでの軌跡は
夢を実現できずにもんもんとしているひとの背中を押してくれるに違いない。

それににしても、日本の空がこんなに美しく、壮大であったとは!
あらためて、写真のもつ力を感じさせてくれる。

著者プロフィール

青木豊  (アオキユタカ)  (著/文

1968年3月11日、茨城県下館市(現・筑西市)生まれ。
実家の写真屋、商業カメラマン経て、フリー写真家(気象現象、自然風景)。
2007年頃から雷の写真を撮り始め、独学で気象学を学んだ後に局地現象の撮影に没頭。
異常気象の映像をテレビ、雑誌などで配信している。

上記内容は本書刊行時のものです。