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愛しいあなた 劉梓潔(著) - 書肆侃侃房
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愛しいあなた (イトシイアナタ)
原書: 親愛的小孩

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発行:書肆侃侃房
四六判
224ページ
上製
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-86385-546-5   COPY
ISBN 13
9784863855465   COPY
ISBN 10h
4-86385-546-X   COPY
ISBN 10
486385546X   COPY
出版者記号
86385   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年10月25日
書店発売日
登録日
2022年9月26日
最終更新日
2022年10月20日
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紹介

何を書くか、どうコラージュするのか、その細かな取捨選択に宿る煌めき。
読みながら、自分が出会ってきたあらゆる愛しい人を思い浮かべたけれど、読み終える頃にはこの小説が、愛しいあなたになっていた。
――​金原ひとみ(小説家)


エッセイ・リウは生来のストーリーテラーだ。独特の作風には絶えず比喩が混ざり込む――きっぱりと鋭く、びっくりするほど。彼女の短編小説を読んでいると、ラインすれすれに打ち込む一流のテニス選手のように思えてくる。一回打っては打ち返し、正確にしかもリズミカルなラリーが続く。目の前ではずっと続くように思えていても、突然のスピンボールに相手が戸惑っている時、ポイントを奪ってしまう。読者は短編小説を読んでいくうちに物語に引き込まれ、劉梓潔の世界に完全に入り込んでしまう。
――侯文詠(作家・医師)


劉梓潔は二十一世紀台湾人女性の声を代弁する。物語を紡ぐ時、不要な説明は避け、場と場を繫ぐ説明も省かれる。彼女が描き出す言葉には強い自信が表れ、受け身で、解釈されることを待ち、意味づけされるのを受け入れるだけの女性は出てこない。物語をシーンごとに繫げていくと、それはまたカットごとに自ずと繫がっていくのである。女性の物語や男女の物語はここから語り出されるのだ。
――陳芳明(台湾文学研究者)


『父の初七日』監督・脚本のエッセイ・リウ。
映画の原作エッセイがベストセラーとなった作家の最初の短編小説集。


子供が欲しい。でもそれってホルモンのせい?でも、過ぎてしまえばそれでいいなんて私は思わない…「愛しいあなた」。母親には永遠にわからないだろう。それは四倍の愛なのだ。母と父の役目で二乗。会えなかった最初の息子の分でさらに二乗だって…「プレゼント」。私は年上の人しか好きになれないんです。父の秘密と私の恋…「失明」。台湾の現代女性の愛と痛みを衝動的に描いた短編小説集10編。

著者プロフィール

劉梓潔  (エッセイリウ)  (

1980年、台湾・彰化県生まれ。小説家、脚本家、台湾・逢甲大学人文社会学院専任教授。国立台湾師範大学社会教育学系卒業。著作に長編小説『希望你也在這裡』(2021年)、『外面的世界』(2018年)、『真的』(2016年)、短編小説集『自由遊戯』(2019年)、『遇見』(2014年)、エッセイ集『化城』(2022年)、『父後七日』(2010年)など。映像作品に台湾映画『痴情男子漢』(脚本、2017年)、『父後七日』(監督・脚本、2009年)、台湾ドラマ『滾石愛情故事』(脚本、2016年)、『徴婚啓事』(脚本、2014年)など。受賞歴に金馬奨最佳改編劇本賞(2010年)、台北電影節最佳編劇賞(2010年)、林栄三文学賞(2006年)、聯合文学小説新人賞(2003年)など多数。

明田川聡士  (アケタガワサトシ)  (

1981年、千葉県生まれ。獨協大学国際教養学部専任講師。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は台湾文学・台湾映画。著書に『戦後台湾の文学と歴史、社会』(単著、関西学院大学出版会、2022年)、『越境する中国文学』(共著、東方書店、2018年)、『台湾研究新視界』(共著、台北・麦田出版、2012年)など。翻訳に黄崇凱『冥王星より遠いところ』(単訳、書肆侃侃房、2021年)、李喬『藍彩霞の春』(単訳、未知谷、2018年)、李喬『曠野にひとり』(共訳、研文出版、2014年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。